2008年12月22日月曜日

少雪(ちょっと遅いだけかも...)

もうクリスマスだというのに雪が降ってくれません。奥志賀でもこのように、岩菅山はまだ白くなっておらず、調子がくるいます。スキー場は人工雪のおかげもあってか、隣の焼額山でもゴンドラを2台とも動かして、そこそこダウンヒルが楽しめる状態ですし、熊の湯はほぼ全面スキー可になっていますが、西館山などはほとんど白いところがないありさまでした。今週は雪の予報が続くので、年末に向けて期待したいところです。

2008年12月10日水曜日

スキーマップル2009

昨今は、スキー場が閉鎖になったり、経営が変わって名前が変わったりすることが多い(ひだ舟山スノーリゾートアルコピア?スターシュプール緑風リゾートひだ流葉?、長すぎ)ので、このごろあまり買っていなかったスキー場ガイド本を一冊買ってみた。本屋の旅行ガイドコーナーでよく平積みになっているいわゆるMook本のような体裁で、表紙には蛍光色のでかい文字がこれでもかと踊っているケバイ表紙だが、中味は意外に硬派だった。まず、さすがに地図の昭文社刊だけに地図がきれいだ。主要スキー場にはゲレンデの設計図を元に作成したという、正確なゲレンデマップが載っている。巻末の道路地図はそれぞれのスキー場の位置が見やすく表示されている。なにより印象的なのは、数値データの豊富さと、実地に取材をした成果と思われる客観的な評価記事だ。個々のスキー場については、webページで最新の情報がすぐに集められるが、その情報はどうしても「宣伝」なので良いことばかりが強調され、スキー場どうしを比較するのは難しい。そのような時代に必要とされるのは客観的なデータと評価だということを明確に意識して編集されていると感じる。アマゾンのページはここ
(追記)年末に行こうと思っている秋田県の阿仁スキー場が載ってないのはカナシイ。経営母体がいろいろ変わって毎年存続が危ぶまれているのでしかたないのかもしれないが、載ってないことでお客が減る可能性もある。ガイドブックも責任が重いです。

2008年12月4日木曜日

TAJの保険

長らくTAJ会員のメリットとして宣伝していた団体保険が、今年度はリニューアルしています。いろいろ見直してもらったそうで、年間5千円からとお安くなったのですが、保障の対象となる山行スタイルに制限があるので要注意です。このような保険では、ふつう、ハイキングが対象のものと、山岳登攀が対象のものとが、はっきり分かれています。前者は基本的に雪のない登山道を歩く人用のもので、後者は岩や雪の山岳部的「登山」の世界が対象です。何か事故があったときに救助や捜索にかかる費用を保障する項目は、前者では「救援者費用」、後者では「遭難捜索費用」と表現されます。で、TAJの保険ではこれが「救援者費用」となっています。どうも、掛け金からみても、今年からのTAJの保険は、ハイキング用保険がベースになっているように思えます。チラシには、アイゼン・ピッケル等を使う場合でもスキーが目的ならカバーするというように書いてありますが、構造的に無理があるように思えますし、このブログで紹介しているような山行はカバーしてくれそうにないので、私は別の保険を探すことにしました。よほど整備されたポピュラーなツアーコースをたどるようなツアーでないと、カバーされるのは難しいように思います。ちなみに参考にしたのは、これとかこれです。

2008年12月2日火曜日

今年最後の立山

今年はおきまりの勤労感謝連休に行けなかったので、月末ぎりぎりに行ってみた。アルペンルートは11月末までの営業。今年は雪が早く、既に富山側からは室堂にたどり着けなくなっていた。パッとしない天気予報だったが、土曜日朝は快晴。文字通り雲一つない。稜線は雪煙があがっているが、それほど風も強くない。見渡す山々はもう真っ白で、昨日までの風で雪の表面は美しい風紋を見せている。まずは室堂山を登ってカルデラ展望台から槍穂を遠望し、国見山との間の谷を一滑り。深くはないが快適なパウダー。僕たちのような細板派にはちょうど良い。ラッセルも足首程度なので距離もかせげる。室堂に戻って今度は山崎カールをめざす。
一ノ越からトラバースする人も多いが、あまり気にせず、室堂山荘から直線的にアプローチ。一旦くだるが、たいしたことはない。まっさらの雪面にまっすぐなトレースを刻みながら、誰も入っていない山塊に切り込んでいくのは格別だ。カールの中では、稜線を去来する雲にディフューズされた光が、真っ白な雪の平面を照らして幻想的。雷鳥沢までの下りは結構長く、雪質が悪いときには疲れることも多いが、今回は最後まで快適だった。
最後の仕上げで別山乗越方面の尾根に適当にとりつくが、まるで「時間切れ」というふうに、さっきまでの快晴から一転して曇り空となったので、1/3ほどのところで切り上げて最後の滑降を楽しんだ。調子に乗ってあちこち駆け回ったため、さすがにシーズン初めは体が慣れていないので、その後筋肉痛に悩まされてしまったが、天の恵みというべき素晴らしい一日だった。