2011年9月1日木曜日

かもめレンズ

NEX+ハーフサイズレンズの流れで、しばらく前にeBayで買ってそのままにしていたロシア製ハーフカメラ「Chaika II」のレンズをNEXで使ってみた。別に交換レンズが売られたわけではないのに、レンズがネジマウントになっていてとりはずすことができ、そのネジはL-マウントライカと同じ規格なので、ライカにこのレンズをつけることはできるが、フランジバックの規格が違うのでうまく焦点があわない、という謎なカメラだ。ウクライナから届いたときに、L-マウント-NEXアダプタを使ってNEXでちょっと試した限りでは、ほんの数十センチ以内にしか焦点があわず、しかもボヤボヤした像だったので、がっかりして放っておいたのだ。きっちりレンズの前後面を清掃し、焦点を調整したら、ちゃんと無限遠からフォーカスがあうようになった(方法)。さらに近距離側を0.8mで制限しているネジをはずすと、0.45mまでフォーカスできるようになって言うことなし。チープなレンズだけに構造もシンプルで分かりやすい。清掃が効いて像もまずまずシャープ。距離目盛りのところどころがアイコンになっているのがかわいい。このレンズもPenFと同様にハーフ用なので無駄のない感じがたいへんよろしい。これまでに発表されたNEXの純正レンズは、レンズマウント部分と同じ直径で、長さだけが変化するというデザインに統一されているようだが、どうも無駄に大きい感がしてならない。こういうコンパクトな美学もありだと思うのだが。