2014年12月1日月曜日

晩秋のしなの

 前に一度行ったけど、宝物殿を見そびれたのでまた立ち寄った「元善光寺」(写真は裏手の紅葉)。善光寺の本尊の阿弥陀三尊像を本多善光が難波の堀江から拾い上げて、まずこの寺で41年間お祀りしてから、またお告げを受けて長野の善光寺に運んだ、ということになっている。阿弥陀像はこの寺では木の臼(宝物殿にある)の上に座していたのだが、この臼が光を放ったというので座光寺という地名にもなった(座光寺PA)。最近ではリニア新幹線の駅の予定地が、飯田線元善光寺駅付近と言われて有名になった。宝物殿は地獄絵図がこわい。雪舟の寒山拾得図は残念ながらどこかに出張中だった。
 宝物殿の奥へ廊下伝いに登って行くと「平和殿」があった(上の写真のオレンジ色の屋根の建物)。行事の時以外はガランとしたお堂。この題字を書いた人の末の弟が善光寺の名誉貫主だったこともある。この日の宿が、その末の弟の息子さんの経営なので、善光寺と御縁が深いんですかと話題にしてみたけど、そんな題字があることも知りませんでした、とのことだった。

 初夏や秋はバラがきれいな「バラクラ(バラ色の暮らし)イングリッシュガーデン」だが、この季節はほとんど花は咲いていない。わずかな例外はこのクリスマスローズ。

それから、ごく少数咲き残っていたのがコルチカム(イヌサフラン)。地面からじかに花が咲く。この時は珍しい花だなと思ったが、これは八重咲きで、一重のものは最近はしょっちゅう見かけるなと後で気づいた。

 名前は分からないが、きれいに枯れた花穂。ここまでの植物写真3枚はNEX-5N+Sigma 60mmレンズの作例。シャープな解像度がいつ見ても気持ちいい。木々もほとんど葉を落として見通しがいいので、庭園の構造がよくわかった。池にはゲンゴロウがいて、オールのような2本の脚でひらりひらりと軽快に泳いでいた。風もなくテラスの陽だまりでコーヒーが快適だった。
 前にもジオラマモード(CANON Powershot S110)で撮った白樺湖。小さな島に生える白樺の様子が、なんともリズミカルで楽しい。
 富士見茶屋から眺めた雪を頂いた八ヶ岳連峰。左から硫黄岳、横岳、赤岳(ど真ん中の立派なの)、阿弥陀岳、権現岳(デコボコ)、編笠山(名は体を表す)。他に富士山、甲斐駒、北岳、仙丈ヶ岳(北向きのカールが綺麗)もよく見えた。
この秋からの主力機、Levorg 1.6GT EyeSight。スタッドレスに履き替えて準備万端だが、まだ雪道は走っていない。EyeSightは最初いろいろ違和感があったが、この頃は楽しく使っている。最後の最後には車を止めてくれる(できるだけ減速してくれる)と思うと、安心感がある。